歯周病は、糖尿病や高血圧などと同じく『生活習慣病』に位置づけられています。
歯周病の確実なリスクは『喫煙』と『糖尿病』ですが
そのほかにもストレスや歯ぎしり、不規則な生活、食生活の乱れなどが関係していると考えられています。
禁煙で歯周病のリスクを減らす
喫煙者は歯周病にかかりやすく、治療をしても治りにくいことがわかっています。
たばこを吸うひとは吸わない人よりも2~8倍、歯周病になりやすく、喫煙本数が増えるほど、進行した歯周病にかかりやすくなっていくことが明らかになっています。
ただし、ヘビースモーカーであっても禁煙することで歯周病のリスクは減っていくことが知られています。
そのため、喫煙者の歯周病治療には禁煙が必須となっています。
歯ぎしり、食いしばりにきをつけて
歯ぎしりや食いしばりがあると、特定の歯や、その周囲の歯茎、歯槽骨などの歯周組織に強い力が
かかり続け、歯がぐらつくようになることもあります。
原因は明らかになっていませんが、かみ合わせの不具合や、ストレスなどが関係しているのではないか
といわれています。
起きているときに食いしばりをしていまう人は、できるだけリラックスを心がけましょう。
また、夜、眠っている間に歯ぎしりをするひとには、マウスピース(ナイトガード)などをお口のなかに
装着する方法があります。かみ合わせの不具合が原因の場合もありますので、1度、歯科医院で相談してみましょう。
口呼吸から鼻呼吸へ
私たちは普段鼻から呼吸をしています。
鼻は細菌などの異物が体内に入ってくるのを防ぐ『天然のマスク』なので、鼻で呼吸することが病気の予防になります。また、口呼吸になると口の中が乾燥し、歯周病や虫歯、口臭などの発生につながることがあります。
お口があいたままのポカン口になっている人は、口呼吸になりがちです。
お口の体操や、早口言葉を繰り返すことでお口を閉じる力を鍛えましょう。