MENU
web予約はこちら

ブログ

Blog

フッ素について

Pocket
LINEで送る

子どもの虫歯予防
フッ素塗についてお話し致します。

フッ素配合の歯磨剤、ジェル、洗口液
子どもが虫歯になりにくくなるように、フッ素を塗った方がいいと聞いたことはありませんか?
しかし、
 ・本当にフッ素は虫歯予防に有効なの?
・いつから塗れるの?
・メリットやデメリットは?
 など知らないこともあると思います。
ここではフッ素の虫歯予防の有効性について説明していきたいと思います。
 
■フッ素の役割
フッ素には3つの大きな役割があります。
①虫歯になりかけた初期の歯を元に戻す作用があります。
食事をすると酸によって歯に含まれるカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。
しかし通常の場合は、唾液が働いて溶けだした成分を元に戻します。
この働きを再石灰化といいます。
この歯の再石灰化を助けるのがフッ素です。
唾液中にフッ素イオンが存在していると溶けだしたカルシウムがより多くエナメル質に再吸収されます。
フッ素は再石灰化を促進し、歯の修復を促します。
これによりでき始めの初期虫歯を修復して、健康な歯を保ってくれます。
②虫歯菌が出す酸の生成を抑制する
フッ素は虫歯菌の活動を抑制する働きも持っています。
フッ素は虫歯菌の出す酸の量を抑えることができるため、酸により歯が溶かされることがなくなり、虫歯を予防することができます。
③虫歯になりにくい、強い歯の質になる
歯の再石灰化にあたり、フッ素は歯の表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトという、虫歯菌の酸に対して非常に強い構造になります。
この働きによりミネラルが溶けだしにくく、虫歯になりにくい強い歯になります。
 
■フッ素を塗布するタイミング
フッ素は生えたばかりの歯に塗布するのが、最も効果的です。
乳歯でも永久歯でも生えてすぐの歯はフッ素を多く取り込みやすいので、この時期に塗布しておくとそれだけ丈夫な歯になります。
0-2歳は、上の前歯の歯と歯の間、歯のつけ根の部分、3歳以降は、奥歯の溝、奥歯の歯と歯の間が虫歯になりやすいです。
下の乳歯が生え始めたら定期的に歯医者に通うようにして、上下前歯が生えてきたらフッ素塗布できると良いでしょう。
 
■フッ素塗布のリスク
フッ素は虫歯予防に高い作用があるとされる反面、人体に悪影響があるとの意見もネット等で目にすることがあります。
そのためいざ我が子のこととなると、その使用をためらうことがあるかもしれません。
私たちが虫歯予防で使うフッ素は、猛毒である元素記号「F」(フッ素)単体ではなく、安全な化合物である「フッ化物」です。
斑状歯の原因になるような水道水への添加も行われておりません。
現在販売されているほとんどの歯磨剤には、フッ化物が添加されています。
歯磨剤の成分表に「モノフロオロリン酸ナトリウム」「フッ化ナトリウム」と記載のあるものを選ぶようにしましょう。

 
■フッ素で虫歯予防を行う方法
フッ素で虫歯予防を行う方法としては、毎日ご家庭で使用できる歯磨剤、洗口液、ジェル、スプレーなどがあります。
いずれも濃度が低いため、虫歯予防効果は10-20%と低いです。
それに対して、歯科医院での濃度の高い定期的なフッ素塗布の予防効果は40-50%になります。
歯科医院で定期的に濃度の濃いフッ素塗布、ご家庭では毎日使用できる濃度の低い歯磨剤、洗口液とフッ素を上手く併用するとよいでしょう。
しかし、フッ素を塗ったから虫歯にならないわけではありません。
あくまで予防ですので、毎日の歯磨きと正しい食生活が大事です。
フッ素の高い虫歯予防を効果的に活用するために、3-4ヶ月に一度はフッ素塗布できるといいでしょう。定期検診後にフッ素塗布を
おすすめします。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ