~小児期の歯磨きについて~|みち歯科|若松区塩屋のひびきのの歯医者
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乳歯は5~6歳になると順番に抜けていき、永久歯に生え替わります。乳歯と永久歯が入
り交じるこの時期は、磨き残しが多く、生えたての永久歯は虫歯になりやすいので注意が
必要です。
乳歯と永久歯の違いについてですが、一生使う永久歯はとても丈夫に出来ています。歯の
仕組みはほぼ同じですが、永久歯のエナメル質や象牙質の厚みを測ると、乳歯の約2倍の
厚みがあります。数も乳歯は20本ですが、永久歯は親知らずも合わせて32本になります。
永久歯と乳歯はこれだけ大きく異なります。ただし、丈夫な永久歯とはいえ、生えたての
2年くらいの間はまだ弱く、虫歯になりやすいので、しかっりとしたケアが大切です。
永久歯に生え替わる時期は、6歳頃から順番に生え替わり、14歳頃に完了します。永久
歯はまず第一大臼歯(六歳臼歯)から生え始め、次に前歯から奥歯に向かって順番に生え
替わります。11~13歳になると、第一大臼歯の奥に第二大臼歯が生えてきて、最終的に全
ての永久歯が生え揃うのは、13~14歳頃です。ただし、生え替わりの順番や時期には個人
差があるので、これはあくまで目安です。1~2年の差であれば特に心配することはありま
せん。
乳歯と永久歯が入り混じり、歯が抜けている部分もあり、歯磨きがしづらい生え替わり
期は虫歯になりやすいので気をつけて下さい。特に奥に生える第一大臼歯は、完全に生え
るまで手前の乳歯より背が低く、歯ブラシが届きにくいので、磨き残しが多くなります。
生え始めの歯ほどエナメル質が弱いため、酸に侵されやすく虫歯になりやすいという特徴
があります。一度虫歯になると、穴があくまでの進行も早いので定期的な歯科検診で虫歯
の早期発見、治療も大切です。
虫歯になりやすいのは、歯と歯の間、歯と歯肉の境目、奥歯の溝です。歯磨きで大切な
ことは、歯に歯ブラシの毛先をきちんと当てて、歯垢を取り除くことです。特に、生え替
わり期は乳歯と永久歯が混在し、抜けたところもあって磨きにくいものです。手鏡などを
見ながら、歯ブラシを縦や斜めにして、毛先をきちんと当てるようにしましょう。歯と歯
の間の歯垢の除去にはデンタルフロスが有効で、活用をお勧めします。
歯磨きをするタイミングは「食べたら磨く」が基本です。磨けない場合は、寝る前だけ
でも丁寧に磨きましょう。就寝中は、唾液の量が少なくなるため、虫歯菌を洗い流したり
、唾液で酸を中和しにくくなるからです。
自分で歯磨きをするようになっても、小学校低学年までは親が仕上げ磨きをしてあげま
しょう。生え替わり期は、口の中がでこぼこして磨きにくいうえ、生えたての歯は酸に弱
く虫歯になりやすいからです。仕上げ磨きをする時は、寝る前に虫歯になりやすい所を重
点的に行ないます。奥歯の溝、歯と歯の間、歯と歯肉の境目をよく磨いてあげましょう。
小さい頃から歯磨きをしっかりする習慣をつけて、口の中の健康を維持していきましょ
う。